歴史

出羽桜のルーツ「熊正宗」

仲野家の先祖は近江商人だったそうです。行商の小商人が土着し、飴屋を営んだといいます。質素勤倹を家訓とする商いが功を奏し、何代か後にはこの地方切っての地主となりました。一族からは多くの分家が生まれ、造り酒屋や醤油屋など様々な商売を行っていくことになります。

安政二年には、出羽桜酒造創業者・仲野清次郎の父・仲野清五郎が本家より分家し、造り酒屋を始めました。この際の銘柄が熊正宗であり、出羽桜のルーツとも言えます。

昭和十八年の企業整備までは、管内に三軒の造り酒屋があり、近くの井戸には、水運びの蔵人が列をなして並んだそうです。

  • 仲野清五郎 「熊正宗」 醸造元
  • 仲野孫六  「白菊」  醸造元
  • 仲野清次郎 「白梅」  醸造元

企業整備では、一番新しい分家かつ、醸造数量三百石と最小規模であった出羽桜酒造(旧白梅醸造元)のみが存続することを許されました。 

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初代 仲野清次郎の歩み

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