歴史

吟醸酒の普及

弊社の看板商品「桜花吟醸酒」は1980年に発売されました。

その当時、吟醸酒は主に品評会のために造られるもので、一般の方々には知られていない言葉でした。僅かに市販されていた吟醸酒も「特殊で高価な酒」として、主に贈答用に購入されていたのです。

長年にわたり吟醸酒を造り続けてきた弊社は、吟醸酒を品評会のためだけではなく、一般の人々の為に市販することを決意しました。「高品質で香り華やかな吟醸酒を一人でも多くの方に飲んでいただきたい」との強い思いがあってのことです。吟醸酒という言葉が知られていない時代であったため、ラベルの中央には出羽桜の銘柄名ではなく、吟醸酒と表記しました。このラベルは今でも大切に使い続けています。

日本酒は、特級酒・一級酒・二級酒と級別に分かれており、全蔵で同級の日本酒は同一価格で販売されていました。その中で、弊社は一級酒よりも安い価格で「桜花吟醸酒」の発売を決めました。吟醸酒の「フルーティーな香りと、淡麗でふくよかな味わい」は、瞬く間に高い評価を得て、日本に「吟醸酒ブーム」を作り出すきっかけとなりました。桜花吟醸酒は吟醸酒の代名詞的な存在となり、「出羽桜=吟醸酒」の評価を得るまでに成長しました。皆様の熱い支持を得て、吟醸酒の普及に貢献したと自負しております。

その後、桜花吟醸酒は「地酒人気銘柄ランキング本の吟醸酒部門で12年連続第一位を獲得」「化粧品SK-Ⅱの香り成分のモデルになる」など全国で知られる吟醸酒の一つに成長しました。

さらに、2011年には、「純米大吟醸 一路」とともに、英国最古のワイン商であり英国王室御用達のBB & R社にて初めて扱う日本酒として選出されました。国外のコンクールでもその魅力は高く評価され、全米日本酒歓評会2014でグランプリ受賞、英国インターナショナル・ワイン・チャレンジ2016(IWC)にて、吟醸部門の最高賞であるトロフィー賞を受賞するなど、「吟醸」の魅力は日本を飛び出し、世界に羽ばたいています。

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生酒出荷の取組み

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