お知らせ

2018/06/05出羽桜美術館開館30周年記念所蔵秀作展

この度、公益財団法人出羽桜美術館は開館30周年を迎えることが出来ました。30周年を記念して、今月より「開館30周年記念所蔵秀作展」を実施いたします。第一部は「高麗・李朝の工芸」となっております。この機会に是非お越しくださいませ。

開館30周年記念所蔵秀作展 第一部「高麗・李朝の工芸」

平成30年6月1日(金)~9月2日(日)

 朝鮮半島に興った高麗王朝時代(918~1392)と、日本では李朝という愛称で知られる李氏朝鮮王朝時代(1392~1910)の工芸を展示します。朝鮮半島の美術工芸、特に李朝の陶磁器は出羽桜美術館の核となる収集品であり、パンフレットにも掲載している「李朝染付花唐草文皿」は、現存する類例の少なさから世界的にも大変貴重な作品です。 高麗時代を代表する工芸作品といえばやはり青磁があげられます。曲線を多用した器に緻密に牡丹や蓮や菊の花文などを象嵌技法で描き、その上から翡翠を思わせる少しくすみのある深い緑の釉薬かけて焼かれる高麗青磁は優美な作品が多いです。
 李朝は孔子の教えを貴ぶ儒教を政治理念にしたことから器もそれに倣い、形は装飾性を抑え、白い土に鉄やコバルトで簡素で素朴な絵付けをし、上から透明な釉薬をかける白磁の陶磁器が焼かれ、王侯貴族に使用されていたといいます。所蔵品には日常の器のほかに、儀式に使用される祭器と呼ばれる独特な形の器や、墨をする際に水を垂らす水滴といわれる文房具などもあり、それらの中から選りすぐりの名品を公開します。

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開館30周年記念所蔵秀作展スケジュール
6月1日(金)~9月2日(日) 第一部「高麗・李朝の工芸」
9月7日(金)~10月21日(日) 第二部「日本画と文士の書」
10月26日(金)~12月16日(日) 第三部「日本の工芸美術」
12月21日(金)~3月10日(日) 第四部 盲目の女性旅芸人"瞽女"を描く「斎藤真一展」
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