GI山形

GI山形

 GI山形は2016年12月16日に国税庁より認定された山形産の日本酒を保護する地理的表示制度です。これはワインの世界でいえば、ボルドーやシャンパンのように地域ブランドを保護する制度であり、県単位の日本酒の地理的表示では山形が唯一指定されています。
 山形県は、日本海式気候に属しており、冬期に多くの積雪がありますが、これが酒造りに欠かせない連峰・山系特有の優良な地下水を恵みます。その水質は酒造りに適した鉄分の少ない清冽な軟水であり、これを仕込み水として醸造することにより、山形の日本酒は総じて、やわらかくて透明感のある酒質を有しています。また、山形県の冬の厳寒は、酒造りにおける雑菌の繁殖抑制と低温長期発酵に適しているため、「吟醸造り」には最適な地であり、吟醸王国山形として吟醸酒の生産も盛んです。
 このGI山形マークは外部の専門家も交えた審査会で一定の基準を満たしていると認められた日本酒のみに表示することが出来、その日本酒の品質を保証するものです。

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山形県産の原料

酒米

 山形県は酒米の開発に力を入れている県であり、1997年に登録された「出羽燦々」は(純米)吟醸クラス向けの酒米として11年の長い年月をかけて開発されました。この酒米で醸された日本酒はやわらかくて、巾があることが特徴です。
 2007年には、心白が大きく純米酒向けの酒米として「出羽の里」が開発されました。出羽桜はこの酒米を使用した「出羽桜 純米酒 出羽の里」で世界一の称号「チャンピオン・サケ」を受賞しており、その品質の高さが世界に認められました。
 2017年には、山形県待望の(純米)大吟醸向けの酒米「雪女神」がデビューしました。山形酒米シリーズの集大成ともいえるこの酒米は、しなやかで透明感のある味わいが楽しめます。

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麹・酵母

 酒米の開発が盛んな山形県ですが、酒造りには欠かせない麹菌や清酒酵母の開発も積極的に行っています。酒米「出羽燦々」、麹菌「オリーゼ山形」、山形酵母を使用した純米吟醸酒は「DEWA33」として全国でも高い評価を受けています。
 また、チロソールと呼ばれる苦味成分を高生産する酵母を開発し、低アルコールでも日本酒の旨味を感じられるスパークリング清酒を開発するなど、様々な取組みも行っています。

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GI山形プロモーション動画

GI山形パンフレット

 山形県酒造組合のGI山形のパンフレットです。画像クリックで拡大になります。

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山形県酒造組合HP

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