お知らせ

2020/09/18新研修生の木下さん、意気込みを語る!

 出羽桜では、全国各地の酒蔵の後継者の方を研修生として受け入れています。期間は2~3年間。酒造りはもちろん、瓶詰めや、営業も研修していただいています。この度、新たに1名が研修に来られました!福岡県八女市で「喜多屋(きたや)」を醸している㈱喜多屋から木下理紗子さんです!過去20名の研修生の中で、出羽桜初の女性の研修生です!早速意気込みを語っていただきました!
 ぜひ様々なことを吸収して大きく羽ばたいてください!

~木下 理紗子さん~
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 令和2年9月より出羽桜酒造株式会社で研修をさせていただくことになりました、木下理紗子と申します。


 私の実家は、福岡にて株式会社喜多屋という商号を掲げる酒蔵です。蔵元の長女として生まれ育ち、今年の3月まで、大学で黄麹菌と清酒酵母の研究をしていました。とても刺激的な研究生活を送っていたのですが、喜多屋では代々「主人自ら酒を造るべし」という家憲が受け継がれているため、卒業後は本格的に酒造りを学ぶ必要がある、どうせなら喜多屋ではなく別の酒蔵の造りに触れて、自分の世界を広げてみたいと考えていました。


 多くの選択肢がある中、出羽桜酒造で学びたいと思った理由は、二十歳を過ぎたばかりの頃、若輩者の私に「世の中にはこんなに美味しい酒があるのか」と最初に気づかせたのが出羽桜だったからです。


 また、山形県は日本酒でGIを取得し、全国新酒鑑評会では毎年のように圧倒的な数の金賞を獲得しています。確かな実力と勢いを山形県全体が持っていること、それを束ねるのが出羽桜酒造であることは、多くの事実が証明していました。山形で過ごし、出羽桜酒造の造りを学ぼうと決めたのは、ごく自然な流れであったように思います。


 研修が始まって一週間が経ちましたが、やはりこちらにお世話になるという選択は間違っていなかったと、すでに感じています。現在は、製品課に所属していますが、商品を手に取るお客様のことを第一に考え、細かい部分も手を抜かない社員の皆様の姿勢から、日本酒に限らず、ものづくりをする人間が最も大切にするべきことを学ばせていただいています。


 また、これは研修前の出来事なのですが、昨年蔵見学に伺った際に、醪の面構えの美しさに大変感動しました。「すべての醪がとても高度な管理のもとで造られているに違いない。しかもその工程は機械化されておらず、人の手で制御されている。出羽桜酒造で学ぶことは、酒造りの本質を知ることに繋がるだろう」と同行していた父から言われたことが、とても印象に残っています。なぜ出羽桜酒造では、あれほどに美しい酒を造ることができるのか?今後その答えを導き出すことが、楽しみでなりません。


 これからの2年間、向上心と感謝の気持ちを忘れずに仕事に取り組むことと、社員の皆様と密なコミュニケーションを取ることを心に留めて励む所存です。そして、山形で吸収したことを、自社および福岡の清酒業界の発展に役立てるべく、精進してまいります。

㈱喜多屋ホームページ

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