お知らせ

2021/05/06祝!ご卒業!「天鷹」醸造元・天鷹酒造 尾崎俊介さん

 出羽桜に研修に来られていた、「天鷹」醸造元・天鷹酒造株式会社の尾崎俊介さんが、この度、2年間の研修を終え、卒業されました!これまでの2年間を振り返っていただきました!出羽桜で得たものを活かしていただいて、ともに日本酒業界で頑張っていきましょう!!おめでとうございます!!


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<研修を終えて>

 2019年5月から2021年4月までの2年間、出羽桜酒造で研修をさせていただきました。私は過去の研修生の先輩方とは異なり、醸造や微生物、農業など清酒業界に関わる学問を修めたわけではなく、全くの素人の状態で研修生として始めさせていただきました。その為、日本酒造りはおろか酒造会社での仕事を何1つ知らないことろから私の研修生活はスタートしました。


 1年目の5月から9月の期間は完成した酒の瓶詰や商品の梱包、箱詰めなどの研修でした。それまで意識して酒の瓶を持つことがなかったため、空瓶をコンベアーに乗せるという一見シンプルな作業でももたついたり、素早く作業することができないなど体験しなければ分からない難しさがたくさんありました。


 10月から蔵での酒造りに参加させていただき、人生初めての酒造りを体験させていただきました。1年目の造り期間はとにかく周りの方々についていくのがやっとで、教えられたことをその通りにこなすことを第一に考えて毎日仕事に取り組んでおりました。不器用な私は何度も失敗し、その度に叱責をいただくのですが、それでも周りの方は最後まで私にご指導くださいました。


 2年目の6月から8月は工業技術センターの醸造研修コースに参加させていただきました。技術センターでの研修中は自ら設定したテーマに関する研究をさせていただき、そこでも酒造りの基本的な知識を学ばせていただきました。新型コロナウイルスの影響で例年よりイベント等がない中、技術センターの先生方には大変お世話いただき、県内の酒造関係の方々にお会いできる数少ない機会にも参加させていただきました。


 9月から2度目の酒造りが始まり、1年目の経験を活かしながらさらに学びを増やしていきました。2年目では、昨年学んだ知識を生かして自ら先の仕事を予想して動くことを心掛けました。蔵の組織体制が変わり昨年と違う動きもある中、常に周りの状況を把握し動くことで、造り仕事の全体像を理解することもでき、酒の造り方だけではなく酒蔵での働き方も学ぶことができました。


 出羽桜酒造での2年間研修では、酒造りの基礎、基本や酒蔵での仕事をたくさん学ばせていただき、大変ありがたく思います。この知識や経験は必ず今後の私の清酒業界の人生に大きく影響するものと考えています。そしてそれ以上に感謝すべきことは、厳しくも優しく私をご指導くださった出羽桜酒造の皆様に出会えたことだと思っております。出羽桜酒造で学んだことを生かし、この先活躍することでその成果を清酒業界に還元し、最後には出羽桜酒造の皆様に恩返しができるよう絶えず精進していく所存です。


 最後に仲野社長を始め、出羽桜酒造の皆様、山形県工業技術センターの先生方、研修期間にお世話になりました皆様方に改めて深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今後ともご指導の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

出羽桜酒造18期研修生 天鷹酒造(株)尾崎 俊介

天鷹酒造株式会社

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