お知らせ

2022/04/22祝!ご卒業!「天寿」醸造元 天寿酒造 大井将樹さん

 出羽桜に研修に来られていた、「天寿」醸造元・天寿酒造株式会社の大井将樹さんが、この度、3か月間の研修を終え、卒業されました!これまでを振り返っていただきましたので、ぜひご一読ください!
出羽桜で得たものを活かしていただいて、ともに日本酒業界で頑張っていきましょう!!おめでとうございます!!


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<出羽桜酒造 研修を振り返って>

 2022年1月から2022年4月までの約3か月間、出羽桜酒造様にて研修を受け入れていただきました。元々、別の業界から日本酒業界に入ってきた身として、業界内の蔵同士の交流が活発で情報交換もかなりオープンになっている事に驚いておりましたが、他蔵で造りを経験させていただける機会は多くなく、得難い経験をさせていただいたと思います。研修生に対しても「これは教えられない」「やらせられない」といった制限もなく、一人の社員のように扱っていただき、有難い時間を過ごさせていただきました。


 製造課での造りに関しては、人が手作業で行う工程も多く残り、弊社で機械設備を活用して何気なく行っている作業についても、改めてその意味を考え、より理解を深めるきっかけとなりました。また、研修の意気込みにも書かせていただきましたが、吟醸造りの際には「吟味して醸す」という事を肌で感じる事が出来たと思います。特に出品酒については、杜氏や社員の方だけでなく、社長や専務もタンクを一本担当して仕込みを行っていると伺っておりましたが、実際に間近で見させていただくと、情報交換もしながらお互いに高め合い、社内での健全な競争意識が芽生え、より様々な工夫や挑戦が生まれるきっかけになっているのだと感じました。


 製品課の詰め口ラインは、新しく設備を導入したばかりという事で、充填方式の違いや火入れ殺菌などについても、弊社とは異なる設備、仕組みを学ぶことが出来ました。また、ラインの設計については、人やモノの動線やコンベアのルート、各機械の設置場所、作業スペースの確保なども考慮され、それによって作業がより効率的になっている点も多く、大変参考になりました。


 研修全体を通して、この場では書ききれないほど様々なヒントを得られ、自社に持ち帰るものの多い研修になったと思っております。特に、水も米も人も、気候風土も蔵の設備も、目指す酒質も違い、当然やり方も違う中で、それでも根幹で考え方や目的が同じ部分もあり、それが酒造りの難しくも面白いところであると実感できた事は、今後日本酒業界に携わっていく上では重要な価値観で、大きな成果だったと思います。それらを含め、酒造りに宿る蔵人達の想いも大切に守りながら、これからも精進していく所存です。


 最後に、仲野社長、出羽桜酒造の皆様をはじめとする今回の研修に際してお力添えいただき、またご指導いただきましたすべての皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。


天寿酒造株式会社 大井 将樹

天寿酒造ホームページ

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