お知らせ

2022/09/08研修生卒業! 仙台「勝山」醸造元 勝山酒造株式会社 伊澤平輝さん

 出羽桜に研修に来られていた宮城県仙台市「勝山」醸造元・勝山酒造株式会社の伊澤平輝さんが、研修を終え、卒業されました!卒業文が届きましたので、ぜひご一読ください!
 山形と宮城は隣県ですので、これからもお会いする機会も多いかと思います!ともに日本酒業界で頑張っていきましょう!


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<研修を終えて>
 

 2021年9月から2022年2月までの半年間、諸先輩方と比べると短期間ではありましたが、出羽桜酒造にて研修させていただきました。私は醸造や農学の学部出身ではなく、大学卒業後も証券会社に勤務していたため、ほとんどゼロからのスタートでした。酒造の経験がない素人を快く受け入れていただいたこと、誠に感謝しております。
 

  9月から10月の半ばまでは製品課で洗瓶・検瓶・ラベル貼り等の一連の瓶詰め作業や箱詰め、P箱や段ボールに入れたお酒の積み方、頑丈な段ボールの組み方、酒粕詰め作業、機械の清掃方法など、完成した日本酒を製品としてお客様にお届けするまでの手順を学びました。普段何気なく手に取っていた商品を製品にするまでの工程の大切さや大変さ、製品課で働く方々の真摯な姿勢を肌で感じることが出来ました。ラインや動線も非常に効率的に設計されており、勉強になる点が多々ありました。
 

  10月半ばから翌年の2月までは山形蔵で実際に酒造りを経験しました。手造りにこだわっており、1つ1つの工程で「何故その作業をするのか」丁寧に教えていただき、これまで教材で得た知識が日々結びついていくのを感じました。弊社では経験することが出来ない作業も多く、それを知っているのといないのでは雲泥の差があります。また、社長や杜氏の考えや想いを間近で学ぶというまたと無い機会に恵まれた期間でした。弊社に戻った今、それらの知識や経験を活かして酒造りに取り組めている実感があります。余談ではありますが、この間に体重が10kgも落ちたのは良い思い出です。
 

  本研修は、酒造業界に入りたての私に酒造りのいろはを教えてくれました。原料処理等の基礎から始まり、最終製品としてお客様に届くまでの流れまではもちろん、蔵人の方と昼夜を共にして作業をすることで、一体となって良いお酒を醸す大切さや徹底されたプロ意識を学べたことは、今後の人生の財産になると確信しています。また、仲野社長のご厚意で、山形県工業技術センターの先生や、他の県内酒造メーカーの方々にお会いすることができたり、会議にも参加させていただいたりする機会がありましたが、山形県ならびに出羽桜酒造が業界を牽引していくんだという姿勢に感銘を受けました。
 

 半年というやや短い期間ではありましたが、得たものは多く、感謝してもしきれないくらいです。これからは宮城県を盛り上げ、ひいては日本酒造業界発展の一助になれるよう邁進することで恩返しが出来ればと考えております。仲野社長をはじめ、出羽桜酒造の皆様、研修期間でお世話になった方々に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


仙台伊澤家 勝山酒造株式会社 伊澤 平輝


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