日本の工芸美術

日本の工芸美術

開館30周年記念所蔵秀作展 第三部「日本の工芸美術」

平成30年10月26日(金)~12月16日(日)

 出羽桜美術館の所蔵品の中には、様々な美術工芸品があります。人々の日常生活で大切に使用されてきた道具は、長い年月をかけて築かれた味わいのある工芸品となります。今展では出羽桜コレクションのぬくもりと安らぎのある工芸美術の中から「六古窯」と「根来」を77点展示します。

六古窯

 平安末期から始まり鎌倉・室町時代に盛んに焼成された六古窯と呼ばれる六つの代表的な大窯業地、(備前・丹波・信楽・瀬戸・常滑・越前)があります。壷や甕など農業生産の増進を背景に庶民の生活に根付いて生まれた焼物で、中世古窯の土と炎が作る素朴で力強い造形美をもつ作品を紹介します。

根来

 日本漆芸を代表する根来塗があります。紀州根来寺で作られた漆器で、黒の漆地の上に朱の漆を塗り、長年の手擦れで黒漆が浮き上がり独特の味わいと美しい景色が見 られます。平安後期から江戸前期にいたる根来の優品、瓶子や湯桶、料紙箱等、存在感のある造形美と、朱と黒が生み出す経年変化の美、用と美を兼ね備えた根来塗を展示し ます。

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