斎藤真一「越後瞽女日記展」

斎藤真一「越後瞽女日記展」

盲目の女性旅芸人「瞽女」を描く
斎藤真一「越後瞽女日記展」 

2021年12月17日(金)~2022年3月6日(日)

 瞽女(ごぜ)は三味線を弾きながら口説(くど)きを語り、流行(はやり)歌を唄い、農村や山村に娯楽をはこんだ盲目の女性旅芸人です。瞽女が室町時代から続く文化だと知った斎藤真一は越後高田にわずかに残っていた瞽女さんから話を聞き、目の見えない暗黒の世界で地を這うような生活をしながらも、常に感謝の気持ちを忘れず互いに支え合って心の豊かさを大切にしたいという瞽女さんに惹かれて、一人一人の瞽女さんの記録を残そうと、1961年から20年にも及ぶ歳月をかけて越後の山村に瞽女の足跡を巡り、百数十人の瞽女の哀しい生涯と瞽女宿の人たちとの温かい心の触れ合いを、油彩画と500枚にものぼる絵日記に作画しました。消え去ろうとしている文化に日本の面影を求めた斎藤真一は作品に深い思いを込めています。
 今展では絵日記と油彩画をおよそ50点展示します。哀愁に満ちた斎藤真一の世界「越後瞽女日記展」を是非ご鑑賞ください。

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斎藤真一「冬の月」1974年

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斎藤真一 越後瞽女日記「門付歌」

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