用の美―六古窯と根来展

用の美―六古窯と根来展

用の美―六古窯と根来展

2022年12月9日(金)~2023年3月5日(日)

 公益財団法人出羽桜美術館で、用の美―六古窯と根来展を開催します。 中世(平安末期~安土桃山時代)に盛んに焼成され、いまなお生産が続いている大窯業地があります。それが備前・丹波・瀬戸・常滑・設楽・越前の六つの窯で、古陶磁研究家の小山富士夫氏が提唱し、六古窯(ろっこよう)と呼ばれるようになりました。当時の人々の生活に根付いて生まれた古窯の土と炎が作る素朴で力強い造形美を持つ壺等を紹介します。
 一方、日本漆芸を代表する漆器に根来塗(ねごろぬり)があります。和歌山の根来寺で作られた漆器で、黒の漆地の上に朱の漆を塗り、長年の手擦れで黒漆が浮き上がり独特の味わいと美しい景色を見せてくれます。平安後期から江戸前期に作られた根来台や瓶子を展示し、朱と黒が生み出す経年変化の美を紹介します。
 日常生活の中で人々の暮らしと共に使われてきたものには人の手の温もりが感じられ、味わいのある美が見られます。
今展では六古窯の焼物と根来を展示し、民芸(民衆的工芸)の用の美を紹介します。この機会に是非ご鑑賞ください。

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朱漆塗折敷

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信楽壺

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