斎藤真一「瞽女」

斎藤真一「瞽女」

斎藤真一「瞽女」

5月16日(金)~8月31日(日)

 瞽女(ごぜ)は三味線を抱え北陸や東北の農村や山村を訪れて、流行(はやり)歌を唄い、隣村の話題を届けて娯楽を運んだ盲目の女性旅芸人です。室町時代から続く文化だと知った斎藤真一は、越後高田にわずかに残っていた瞽女さんの話を聞き、暗黒の世界で地を這うような生活をしながらも、常に感謝の気持ちを忘れず互いに支え合っていた瞽女さんの人柄に惹かれて、一人一人の瞽女さんの記録を残そうと1961年から20年にも及ぶ歳月をかけて瞽女の足跡を巡り、百数十人の瞽女の哀しい生涯と、瞽女宿の人たちとの温かい心の触れ合いを作画しました。消え去ろうをしている日本の文化に心の原点を求めた斎藤真一の深い思いが込められています。
 今展では油彩画と絵日記を50点展観します。哀愁に満ちた斎藤真一の世界をご鑑賞ください。

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